「廃棄物ゼロエミッションへの取り組み」
TOTOウォシュレットテクノ株式会社 茨城工場
茨城県桜川市西小塙1812-1
TOTOウォシュレットテクノ(株)茨城工場は1991年、TOTOの温水洗浄便座“ウォシュレット”を生産開始し、ウォシュレットの国内生産拠点のひとつとして稼動しています。
当事業所では2004年に環境マネジメントシステムISO14001認証取得以来、CO2排出量、電力使用量、排水、騒音の環境目標と自主基準を設定し、限りある資源とエネルギーを大切にするための改善活動を継続的に進めています。また、グループ会社の一つとして、「TOTOグループ企業理念」を共有し、2010年から開始された「TOTO GREEN CHALLENGE」の活動にも取り組んでいます。
1991年 9月 | 小糸工業株式会社茨城工場として設立 |
2001年 10月 | 株式会社パンウォシュレット設立 パンウォシュレット茨城工場としてスタート |
2002年 3月 | 品質マネジメントシステムISO9001認証取得 |
2004年 5月 | 環境マネジメントシステムISO14001認証取得 |
2004年 7月 | ゼロエミッション達成 |
2006年 10月 | TOTOウォシュレットテクノ株式会社設立 TOTOウォシュレットテクノ株式会社茨城工場としてスタート |
当事業所ではTOTOウォシュレット「ネオレスト」や「GG」「アプリコット」などを生産しています。TOTOグループでは「TOTO GREEN CHALLENGE]と題して商品による省エネも推進しており、これらの商品は大きく節水改良された環境にやさしい商品となっています。
ネオレスト
※陶器部は製造していません。
GG
便器洗浄水量 4.8L(20年前は13L)
※陶器部は製造していません。
アプリコット
発生品目 | 主な排出物と発生要因 |
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★混合(金属プラ) | 複合素材で構成された治具類や部品など |
★混合(紙プラ) | 緩衝材やシール部品からはがした剥離紙など |
廃プラスチック | 部品の入っていたポリ袋、不要になった樹脂部品など |
廃油 | コンプレッサーオイルなどの廃油(現在は発生していない) |
蛍光灯、乾電池 | 蛍光灯、乾電池 |
金属くず | 水栓金具、ネジ類や故障した工作機械など |
木くず | 作業台天板、など |
機密古紙 | 機密情報を含む紙ごみ |
可燃ごみ | 生ゴミ、トイレゴミ、塵芥など |
★古紙段ボール | オフィス古紙、部品の入っていた包装箱など |
★原料化可能な排出物が多く混入、リサイクル推進の主なターゲットとなるもの。
当事業所は、2004年度環境目標により、排出物のゼロエミッションを目指し、以下の取り組みによって年度内に達成することが出来ました。
また、2005年度からは資源をより有効活用するために、サーマルリサイクルからマテリアルリサイクル(以下、MR)へとリサイクルの質にこだわり、処理委託業者や社内の分別ルールを見直すことで、2005年度にはMR率95%水準を達成。その後はMR率95%の維持に取り組んでいます。
活動年度 | 主な取り組み | 状態 |
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2003 | ゼロエミ型の処理業者と契約締結、分別要領書の整備。 | |
2004 | コンプレッサー更新により廃油の排出ゼロに。リサイクルステーション設置、排出物エリア会議(※注記参照)スタート。 | ゼロエミ達成! |
2005 | 圧縮梱包機導入、廃プラ売却開始。 | |
2006 | 工場内ゴミ箱表示をリニューアル、デザインを統一。 | MR率95%水準に |
2007 | 紙プラ混合品からPPバンド分別開始。 | |
2008 | スクラップ市場の相場が暴落、回収業者を変更。 | |
2009 | PPバンド以外の樹脂ヒモ、樹脂ボビンを分別開始。電子マニフェスト運用開始。 |
圧縮梱包機
圧縮したPE袋
リサイクルステーション
TOTOグループが排出物削減と処理費用の削減を適正に推進するために、排出物管理部門の担当者が持ち回りのホスト事業所に集まり、情報交換をするための会議体で、毎年九州エリア、中部エリア、関東エリアに分かれて開催しています。排出物の「減量化・処理費用削減」活動の取組み内容の確認及び、各事業場との情報交換による目標達成への意識の向上を図ることを目的としています。
当事業所では今後の対応について大きく2つ考えています。
荷受場でのPPバンド回収
生産ラインの分別回収
廃棄物サンプル