横浜ゴム株式会社 茨城工場

「産業廃棄物100%リサイクル化の取組について」

リサイクル100事業所部門

1. 事業所概要

茨城工場は1973年、日本最大規模の高圧ホースの専門工場として操業を開始し、1997年には建築用シーリング材工場が稼動して今日に至ります。操業開始依頼、大気、排水、騒音の管理と改善活動を継続的に進めています。横浜ゴムの新中期計画「GD100」に基づき、茨城工場も「信頼される工場」「トップレベルの環境貢献工場」を目指して省エネルギー、産業廃棄物の削減、ゼロエミッション他に取り組んでいます。

産業廃棄物の排出量については、極小化活動から、より良い環境の創出への転換として「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトの全社活動を開始しました。茨城工場は国内6番目の事業所として、6月15日、580名の地域の皆様とともに、4000本の苗木の植樹を行いました。

地域の皆様と共同作業の植樹は、将来に向けた防災地域の確保、炭酸ガスの吸収、更には環境に向けた「こころ」を育てる一助になったと考えています。又、当工場では、野球場の小美玉市への提供、市企業連絡会、県農業農民団体協議会、市消防本部、交番連絡協議会等への参画及び地域催し物への参画、工場周辺の美化活動、守衛による通学児童の安全誘導などの活動を通して地域社会とのコミュニケーションの向上に努めています。


JR羽鳥駅下車徒歩15分
JR石岡駅下車タクシー15分


敷地面積:152,000m2
生産品目:高圧ホース、シーリング材


2. 茨城工場の沿革
1973年6月 工場棟完成
1974年10月 高圧ゴムホ−ス生産開始
1978年10月 JIS表示許可工場取得
1980年8月 樹脂ホ−ス生産開始
1985年5月 計量管理賞受賞
1987年2月 エネルギ−管理優良工場通産大臣賞受賞
1987年10月 工業標準化実施優良工場通産大臣賞受賞
1990年2月 台湾協機工業との合弁事業開始
1992年2月 米国ホ−ス(SAS)工場設立
1997年6月 ハマタイト工場完成
1999年6月 ISO14001認証取得
2001年7月 ホース第2工場棟完成
2005年3月 ISO9001・QS9000認証取得
2007年3月 ISO/TS16949認証取得
2008年3月 茨城県リサイクル優良事業所認定

3. 主要製品
自動車用ホース
自動車用ホース
油圧ホース
油圧ホース
低圧用ホース
低圧用ホース
建築用シーリング材(ハマタイト)
建築用シーリング材(ハマタイト)

4. 産業廃棄物100%リサイクル化の取組

当事業所では、高低圧ゴムホ−ス及び建築用のシ−リング材を生産していますが、製品の製造過程では、廃プラスチック・汚泥・油泥・繊維・鉄屑・紙屑・木屑等の産業廃棄物が発生します。これら廃棄物の分別を徹底し、マテリアルリサイクルとサ−マルリサイクル可能物に選別して、最終埋立量ゼロを目指し、ゼロエミッション達成に取り組みました。廃棄物の6割を占める廃プラスチックは、主にゴム製品屑であり、これらはゴムの特性上再利用する事が不可能な為、その他の廃プラスチック類とともに全て外部委託し、セメント製造の熱源及び原料として再利用する事としました。

また、汚泥・油泥についても熱源に、木屑については、製紙会社熱源及び再生材に利用し、鉄屑は鉄鋼メ−カ−の原料に、紙屑は再生紙にして再利用を図る等、リサイクル100%を目指して、事業に取り組みました。従来は、有効利用が不可能であった混合雑廃プラスチックは、単純焼却処分をしていましたが、2006年10月以降処理委託先を変更し、サ−マルリサイクルに切替え、間接埋立ゼロに取組み、ゼロエミッションを達成しました。

廃棄物発生量と埋立量
廃棄物発生量と埋立量

5. 今後の対応について

製品需要の拡大に伴い、生産量の増加が見込まれます。比例して産業廃棄物発生量の増加が予測されますが、絶対量の削減を念頭にプロジェクトを立ち上げ、各種取り組みをスタ−トさせました。短期的には効果が得られない場合もありますが、日々産業廃棄物の削減及びリサイクルの推進活動に注力し、継続してまいります。また、2007年度は、学校(小学校、高等学校)や住民の方々を迎えての工場見学会を開き、地域との交流を深めてきました。2008年度は更に工場公開の機会を増やし、工場に対する理解を深めていただく計画を立てています。

茨城工場は、「トップレベルの環境貢献工場」、「地域に愛され・信頼される工場」を目指して、環境マネジメントシステムを更に強化し、環境汚染の防止と継続的改善を全従業員参加ですすめていきます。

環境方針
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