鹿島ポリマー株式会社

リサイクル100事業所部門

1. 会社概要

鹿島ポリマーは、エンジニアリングプラスチックス[主としてポリカーボネート(PC)樹脂]の着色・コンパウンドの製造メーカーとして、鹿島コンビナート内に設立されました。現在は、三菱ガス化学鹿島工場から、パイプラインでPC原料(フレーク)の供給を受け、三菱エンジニアリングプラスチックスが販売するPC樹脂を生産しております。

PC樹脂は、DVD、携帯電話、デジタルカメラ、液晶ディスプレイ、ヘッドランプレンズ、医療器など先端分野に採用され、用途は現在も尚拡大を続けております。

【沿革】
1988年10月 会社設立。
1989年12月 工場竣工。コンパウンド生産開始。
1997年11月 ISO9001承認。
2003年12月 ISO14001承認。

2. リサイクル100への取り組み

2003年ISO14001取得に基づいて産業廃棄物の再資源化率向上・産廃の発生を抑制し、将来的にリサイクル率100%を達成する為、全社的にゼロエミッション活動を目標に掲げ活動を開始しました。

100%達成への課題及び取り組み内容

  1. 可燃廃棄物焼却灰のリサイクル → 産廃業者と交渉を重ね道路路盤材への再利用
  2. 不燃廃棄物の削減 → 分別の徹底による不燃性産業廃棄物削減
  3. 廃棄物分別による有価物化 → 不燃性産業廃棄物(一部)の有価物化への切替・検討をそれぞれ行いました。

上記の結果、2007年度は、リサイクル率99.7%の実績となりました。
個々の各産業廃棄物についても新たな引取業者の開発、既存業者との折衝を重ね、有価物の高メリット化、排出量の減少やリサイクル化を進めています。

また、産業廃棄物の発生・排出を抑制するために、以下の取り組みを実施しました。

  • 原材料の包装材を紙から通い箱へ変換し紙類(可燃性産業廃棄物)の排出量の削減。
  • 省エネ蛍光灯間引き設置による蛍光管の削減。
  • 雑金属(金属10%以上含有)を分別し産業廃棄物を有価物(再溶解)としてマテリアルリサイクル化
  • プラスチック容器類を分別し、燃焼エネルギー電力に再資源化
  • コピー用紙の裏紙徹底利用、社内予定表電子化等、ペーパレスを推進し紙資源使用料の削減。
  • 事務用消耗品をエコマーク・リサイクルマーク製品へ切替によるリサイクル品の使用。

さらに埋立ゼロ=ゼロエミッション達成を実現する為、現在も廃棄物の細分化を進めています。


3. 産廃フロー

弊社では、下記の生産工程等の中で様々な産廃が発生します。それぞれの産廃置場を区分(以下写真参照)して、分別管理を行っています。

産廃フロー図
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分別管理
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4. 廃棄物の削減状況

2003年ゼロエミッション活動開始時はリサイクル率95%以下でしたが、下記グラフに示すように活動開始と共にリサイクル率は年々上昇し、直接埋立量も年間3トン以下を達成しています。

産廃年間推移表
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5. 今後の課題、取り組み

2005年度までは直接埋立量は横ばいでしたが、2006年、2007年に以下の取り組みを行い、2007年度リサイクル率99.7%を達成しました。

産業廃棄物直接埋立量推移
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