茨城県つくば市中山203-1
(株)小森コーポレーション つくばプラント
「ゼロエミッション活動の取組み」
(株)小森コーポレーションは、印刷機械及びシステムの専業メーカーとして1923年に創業し、オフセット枚葉印刷機、オフセット輪転印刷機、特殊印刷機(紙幣・有価証券)、印刷関連機器の製造・販売を行っております。
当事業所は、1967年に創業を開始した取手事業所の機能を2005年12月につくばプラントへ全面移管し、環境に配慮した最新鋭の印刷機械生産工場として全面稼動を開始しました。
つくばプラント外観 |
太陽光発電パネル |
主要製品 LITHRONE S40 |
主要製品 LITHRONE S40SP |
当プラントは、印刷機械の設計・製造を担っており、この各工程から産業廃棄物・一般廃棄物を多岐にわたり排出しております。こうした廃棄物をリサイクルするためには分別の徹底が不可欠であるため、徹底した廃棄物の分別と安全に廃棄物を保管することを可能とした廃棄物保管庫を2005年に設置しました。また、各職場にはリサイクルステーションを設置して古紙のリサイクルを推進し、納入部品の梱包材削減のため、通い箱に変更するなど徹底した廃棄物の削減活動からスタートしました。
また、塗装工程で脱脂用に使用していたシンナーの廃棄量を減らすために有機溶剤の使用がゼロになる温水式の自動洗浄機を採用するなど環境改善活動にも取り組んできました。
次のステップでは製造各工程からどうしても発生する廃棄物について再資源化処理が可能な廃棄物処理業者を調査し、検討を進め、可能なものから順次、リサイクルのルートに乗せました。
一方、事務部門では各課ごとにコピー用紙の使用量低減目標を設定するとともに廃却時の分別を徹底し、紙資源のリサイクル化を図りました。(表1 廃棄物/紙資源のリサイクルフロー参照)
廃棄物保管庫 |
廃棄物保管庫内部 |
各職場のリサイクルステーション |
事業所全員が自分達自身で出来ることからスタートしたリサイクル100活動は、「分別排出の徹底」と「3Rの積極推進」によるきめ細かな活動の結果、2001年12月のISO14001認証取得時には14.2%であった産業廃棄物リサイクル率が2003年12月には100%を達成しました。
また、2002年末には99tあった産業廃棄物の埋立量は2003年12月の時点でゼロにすることができ、ゼロエミッション化が図られました。現在も維持のための活動を継続中です。
ゼロエミッション活動を推進する中で社員に再資源化の目的、排出分類の意義を浸透させることができました。資源循環型社会の実現への考えをもった社員が家庭・社会でこれを実践し、活動を広げて行くことが期待できます。
また、従来は廃棄物として処分していたものが有価物化、リサイクル化されることによって廃棄物の処理経費の低減にも繋がりました。
ECO NEWSによる環境活動の啓蒙
廃棄物が発生する現状を当たり前とせず、廃棄物の総排出量を低減することが今後の課題です。私達は資源循環型社会の形成を企業の社会的責任と捉え、現在のゼロエミッション活動を継続するとともに廃棄物の発生抑制のため、日常業務の仕組みの継続的改善及び更なる向上を進めて参ります。