茨城県取手市桑原188番地1
キリンビール株式会社取手工場
「取手工場のリサイクルへの取り組み」
キリンビール(株)取手工場は1970年に当地でビールの製造を開始し、今年で37年目を迎えます。
最近では、2003年にリニューアル工事を完了し、発泡酒、新ジャンルを製造品目に追加しています。
関東エリアを配送先として、横浜工場、栃木工場と並び首都圏の重要な生産拠点としての役割を果たしています。
1970年 | 工場操業開始 |
1974年 | 環境室の設置 |
1976年 | 電気使用合理化 通産大臣表彰 |
1998年 | 環境マネジメントシステム制定 ISO14001認証取得 |
1999年 | 廃棄物焼却炉の撤去 |
2001年 | 取手市公共施設の里親制度締結 |
2002年 | 排水嫌気処理設備の稼働ビオトープ造成 |
2003年 | 燃料電池の稼動 |
2004年 | 水源の森植樹 |
2005年 | 排水全量嫌気処理化開始 |
2006年 | 燃料転換実施、夜間電力活用大型蓄電池稼動 バイオガス発電機稼動予定 |
262,298m2
社員:175名
業務委託社員:244名
40万KL/年
壜、缶、大樽製品
次の通り、基本理念を掲げています。
『取手工場は、環境関連法規・その他の要求事項の遵守と環境マネジメントシステムの継続的な改善を進め、地球にやさしい工場を目指します。』
更に、以下の通り方針を立て、各職場にて具体的な施策を実施しています。
各製造工程で発生する副産物・廃棄物を下図の通り再資源化しています。
取手工場では副産物・廃棄物の削減の活動を継続して、推進しています。
毎年、エネルギー使用量の削減、排出物リサイクル量の増量を目指して、各施策を展開しています。
取手工場では地球温暖化防止対策と省エネに向け、重油から天然ガスへの燃料転換、排水バイオガスの有効利用、夜間電力活用大型蓄電池の導入を積極的に進めています。
※関連設備写真
嫌気処理設備 |
リサイクルセンター |
燃料電池 |
夜間電力活用大型蓄電池 |
取手工場で進めている燃料転換が2006年2月に完了すると、以下の通り地球温暖化防止に効果のある炭酸ガス削減が1990年に比較し、44.7%達成される見通しです。
90年 排出原単位 t-CO2/KL |
実施後 排出原単位 t-CO2/KL |
90年比較 原単位増減割合% |
0.179 | 0.099 | ▲44.7% |
※算出基準
東京電力CO2排出係数:
0.317kgCO2/KWH(全電源平均)
燃料排出係数:
(都市ガス):0.22kgCO2/kcal
(A重油):0.30kgCO2/kcal
排水処理場にて、排水を嫌気処理することにより、バイオガス(主成分はメタンガス)が発生します。
そのバイオガスを燃料として、バイオガスボイラ、燃料電池、バイオガスエンジン発電機を運転し発生する蒸気、電力を、工場の製造工程に送気、送電しています。
場内で発生する廃棄物について、更なる有価物化に向け、対策を実施します。
又、炭酸ガス排出量削減に向け、あらゆる場面でその可能性を模索し、削減努力を継続して行きます。