ひたちなか市堀口751
株式会社ルネサステクノロジ 那珂事業所
「当事業所のリサイクルに対する取組み」
当事業所は1985年に日立製作所が茨城地区に初めての半導体工場を建設するため当時の那珂工場の一部門として発足した。その後、半導体の需要増加に伴い、生産規模を拡大するため最新の建屋を増設して対応してきた。
2003年4月から三菱電機株式会社の半導体部門と統合し、現在の社名の会社となった。主に自動車及び携帯電話等に搭載の半導体(システムLSI他)を年間約1億2000万個生産している事業所である。
廃棄物のリサイクル活動は、1996年度から本格的に実施してきており、汚泥のセメント原料化によるリサイクル化を皮切りに各種の廃棄物のリサイクル化を推進してきている。積極的なリサイクル活動により、社内で規定したゼロエミッション*1)を2003年度に達成することが出来た。
*1);最終処分率で1%以下かつ最終処分量で5t/年未満の場合
当事業所発足後しばらくの間は廃IPA(イソプロピルアルコール)等の有価物化及び紙屑、金属屑等の一部廃棄物のリサイクルに留まっていた。環境ISO活動を開始した1996年頃より「混ぜたらゴミ、分けたら資源、目指そうゼロエミッション!」のスローガンを掲げ、全従業員でリサイクル活動を積極的に拡大してきた。下表に各種廃棄物のリサイクル(再資源化)の主な取組み内容を示す。
リサイクル化への取組みにあたっての基本的な考え方としては、汚泥及び廃レジスト等の年間排出量が多いものから順次、リサイクル化を図ることで推進した。
その後、廃プラスチック、廃ガラス等のリサイクル化を拡大し、さらに紙屑、木屑、軟質ビニール屑のリサイクル拡大として固形燃料(RDF)化にも取組み、リサイクル化率の向上を図ってきた。
社内で定めたゼロエミッションを達成するため、2003年度の活動は事業所全体のキャンペーン活動として展開した。紙屑、ビニール屑、ポリ容器等を分別強化してリサイクル化をより一層図るように活動した結果、ゼロエミッション宣言上のネック項目であった「最終処分量」の目標値;3.5トン/年に対して、実績値;1.0トン/年と良好な結果となり、ゼロエミッションを達成できた。
03’年度廃棄物「ゼロエミッション」キャンペーン
2003.05.06 廃棄物削減分科会環境ISO事務局
[ゼロエミッションとは何か。なぜ今、ゼロエミッションが必要なのか。]
ゴミの最終処分場が大幅に不足してきており、なるべく排出しないでリサイクル化することが現在、求められております。
このため、ライン・事務所からの排出物を可能な限りリサイクル化することが重要です。終処分場に排出しないことをゼロエミッションといいます。最終処分量が5t/年未満を「ゼロエミッション」として、これを目標とした「ゼロエミッション達成」に向け活動しています。活動により達成した場合、社会へ公表しています。
主な活動内容 | 推進者 | 目標値(03年度) 最終処分量 |
(1)紙屑、ビニール等の分別強化→RDF*1化 | 全員 | 1.9 t/年→1.0 t/年 |
(2)薬品容器(ポリエチレン製)分別強化→RDF化 | 全員 | 2.4 t/年→1.2 t/年 |
*1;RDF(Refuse Derived Fuel)廃棄物固形化燃料
紙屑とビニール類の分別1トン増加で最終処分量は0.1トン削減
排出方法についての相談窓口(TEL);廃棄物削減分科会(5170)
4〜9月 | 10月〜3月 |
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4月キックオフ準備 ・排出状況チェック(一般廃棄物を中心) ・廃棄物分科会(今後の進め方検討) ・ポケットカード内容検討→印刷手配 ・廃棄物関係BS基準(3件)改訂案検討 |
10月(03/下)キックオフ ・全館放送(勤番ごと) ・廃棄物置場見直し→切替え |
5月(03/上)キックオフ ・部長会議での報告 ・環境委員会での報告 ・「排出時のお願い」;環境HPで開示 ・廃棄物関係BS基準変更点説明(環境委員会) ・ポケットカード配付 |
11月 ・社内他事業所(西条・北伊丹)調査 |
6月環境月間(JACO更新審査) ・分科会による職場巡視 |
12月 ・廃棄物管理状況調査(マニフェスト中心) |
7月 ・職場巡視フォローアップ ・ポスター(廃棄物)見直し |
1月 ・04年度「廃棄物削減活動計画」策定 |
8月 ・環境講演会(全社の環境取組みについて) |
2月 ・環境講演会(廃棄物関係法令について) |
9月 ・03/上データ纏めと03/下活動計画策定 ・ポスター(廃棄物)配付 |
3月 ・年間活動まとめ |