株式会社フジシール 筑波工場
当工場のリサイクルに対する取り組み

リサイクル100事業所部門

茨城県稲敷郡阿見町香澄の里36-2
株式会社フジシール 筑波工場
「当工場のリサイクルに対する取り組み」


1. 工場概要
  1. 創業年月日1987年(昭和62年)
  2. 事業内容シュリンクラベル、包装資材
  3. 資本金23億185万円
  4. 社員数250名
  5. 敷地面積48,355m2
  6. 延建築面積15,761m2

フジシールは「包んで価値を」を合言葉にValuable, Innovative, Glocal に事業展開を推進しています。当社は、飲料・酒類・医薬品・化粧品・電池等のシュリンク包装のパイオニアであり、シュリンクラベルを中心とした各種包装資材、ソフトパウチやアルファケース等の機能性容器、包装関連機械の設計製作等、ソフトからハードまでの一貫した開発・提供を通じて、グローバル展開するパッケージ・ソリューション・カンパニーです。これらの製品の良さが海外でも高く評価され、アメリカ・ヨーロッパ・アジアに進出しています。


2. リサイクルに対する取組み
(1)背景

シュリンクラベルのパイオニアとして大きく業績をあげながら、環境保全への取組は充分とは言えない状況にありました。1999年から環境保全活動に取り組み始め、環境ISOの取得・展開を目指し本部に環境マネジメントシステム推進部を各工場サイトに環境事務局を推進組織として、省資源リサイクル部会など5部会を設置して全員参加による活動をはじめました。筑波工場では1999年10月頃、排出プラスチックシートとロール品の40〜50%がマテリアルリサイクル、残りを埋立てと自社焼却で処分していました。2001年2月にISO14001を取得し、排出物の削減と分別、マテリアルリサイクルが加速され、80%以上がマテリアルリサイクル、20%以下がサーマルリサイクル化と、工程排出物の100%リサイクル化が達成できました。社内の小集団活動(TQM活動)でゴミゼロ工場を実現する活動を展開し社内のTQM決勝大会で2年優勝を果たし、環境への取組みが強化されました。

(2)プラスチックリサイクルの実績

プラスチック品のリサイクルの実績はつぎの通りで、リサイクル率100%を達成しています。

(3)廃棄物処理の管理体制

工場内での廃棄物処理の管理体制はつぎのとおりです。

(4)発生抑制への取組み
分別有償の推進
デザインが印刷された排出プラスチックのシート・ロール品を材質別(OPS、PET、ST)に分類・破砕処理・フレコンに充填し、有価物としました。 排出プラスチックのシート・ロール品は、マテリアルリサイクル率が2年前40〜50%のものが材質別に分類するよう教育実践し、80%以上に増加しました。
リサイクル作業の体験
専従者以外の従業員全員が分別、破砕、梱包、運搬などのリサイクル処理作業を体験学習しました。その結果、排出者の分別責任、不適物の分別手間などを理解し、今後は自分が排出する廃棄物に対して責任を持つという前向きな姿勢が表れました。
薄肉化
印刷試し刷りのフィルムの厚さを薄肉にし、排出物の重量を削減。
軽量化
フィルム梱包用ダンボールの軽量化(0.7s/枚)で100s/月を削減。
簡素化
ストレッチフイルムの梱包を簡素化し、重量を43s/月削減。
再利用
印刷作業に使うウエスを、使い捨てから洗浄・再利用に変更。
通い箱の採用
機械部品の納入(4社)で、専用通い箱に緩衝材をクラフト紙にし、また個装を20個単位に変更し、製品の包装を簡素化しました。

3. 再資源化の工程

4. 主な活動事例
リサイクル処理作業 体験学習体験学習後のアンケート
リサイクル処理作業 体験者の意見破砕施設
第36回TQM成果発表決勝大会の様子第11回筑波クリーン作戦
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